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Parallel Galaxy 7th Street

あきづき しょうの日々の記録
オリジナルイラストを中心に描いています

Program for illustration | [実践編] 線を引いて遊ぼう!

はじめに

線を引く時はね……なんというか、救われてなきゃあダメなんだ。
独りで静かで豊かで……。

何訳のわからねぇこと言ってやがる!!
と、思います?いや、いやいやいや、これは本当ですよ。

例えばあなたがこれから絵描きになって1000枚の絵を描いたとします。その絵一枚一枚にひかれてる線、面でもいいですが、その一つ一つがなんとも思わないつまらないものだったら あなたは本当に1000枚も描けると思いますか?

「いや、この線気持ち良かったわ~」「この線は結構芸術点高いんじゃね?」「ここはもうちょっと綺麗に行きたかったから引き直すかー」と、 一つ一つの線に対して一喜一憂しながら楽しく描けたなら、同じ1000枚は全く別のものになると思いませんか?

たかが一本の線、されど一本の線です。楽しく行きましょう!

ヘロヘロでもいいから色んな線を引いてみよう

まずは線を引く画材を探さないといけません。
目の前にあったチビた鉛筆でぜーんぜん構いません。紙は大きい方がいいですが、なんでもいいです、とりあえず A4 ~ B5 のコピー用紙一枚などでもいいですし、罫線の入ったノートでもいいです。
(※私はデジタルで CLIP STUDIO PAINT を使用して A4 600dpi の標準キャンバスに木炭ペン・サイズ 5 で描いています)

とりあえず一本引いてみましょう!
絵のためとかじゃなくていいです、何気なくでいいので一本の線を引いてみてください。

できるだけ落ち着いて少しゆっくりの気持ちで引いてみると良いです。

横線を引いてみよう

どうでしょう、引けましたか?
引いてみてどんな気持ちだったでしょうか、チャッっと焦って引いてしまった方は少し落ち着いて小学校のときにやった書道の授業で引いた線を思い出して引いてみてください。

綺麗に引けなくても焦らずに大丈夫です。数をこなせばそのうち段々綺麗な線になります。
頭の中に完璧な直線があっても実際にはその通りはいかないと思います。
これはこの先の全ての線に言えるので、お絵描きはある意味スポーツのようなものですね。
プロ野球選手のスイングフォームが頭の中にあってもその通りにスイングできるとは限らないと思います。

また先ほどいったように書道・習字のように落ち着いて線の力加減に注意しながら引くと良く引けるはずです。
気分がチャカチャカしているとヨレヨレになったり雑な線になったりするので焦りがちな方は何度もゆっくり引いてみてください。

横線を引くときのコツとしては「手首を動かないように固定」「肘を動かないように固定」して肩を使って左右にスライドすると綺麗な線がブレずに引けます。

私は一筆書きでついでに遊んでみました。味のある線が引けたと思います。


もし引いてみて摩擦感が気持ち良かったり、無心になれたりしたら大成功です!
色々な線を引くにあたって、自分が気持ち良く引ける線を探してみてください。得意な線があればそれは強みになります。

縦線を引いてみよう

次に縦線を引いてみましょう。縦の動きは横の動きに比べて難しいです。


長さににもよりますが、斜めになってしまったり途中からヨレヨレになったりしなかったでしょうか?
縦線は腕の動き上綺麗には引き辛いと思います。
苦手なようであれば紙やキャンバスを回転して横線として描いてしまうのも手ですね。

ここも横線と同じように「手首を動かないように固定」「肘を動かないように固定」して肩を使って奥から手前にスライドすると綺麗な線がブレずに引けます。

当たり前のように縦線と横線から入ってしまいましたが、綺麗な直線というのは実は難易度が高いです。
基本的には定規を使う場合が多いのであまり固執せずとも大丈夫です。
曲線の方が自由度があり腕の動き上引き易いです。
という訳で次は曲線を引いてみましょう。

曲線を引いてみよう

曲線は手首を左右に回転・スナップさせて描けます。
直線より大分描き易いと思いますのでとりあえず描いてみましょう。
折角なので強弱をつけて、始めに強く、次に脱力してシャッっと右上から左下に向かって引いてみましょう。


次は逆方向に、左下から右上に向かって引いてみましょう。


どうでしょうか?
直線に比べて大分自由度が高く、また手首の動きだけで描けるので大分描き易かったんじゃないでしょうか?
実はこの線はキャラクターの髪の毛などを描くときに頻繁に使う線です。
いっぱい描いて慣れておきたいところですね。

長い曲線を描く場合は手首を固定して肘を回転させて描くと描き易いです。
縦線のときにもお話ししましたが、引き易いように紙やキャンバスを回転させて自分に合った線を引くと良いです。

雲形を描いてみよう


曲線の応用編ということで雲っぽいものを描いてみましょう!
強弱を利用して大小の山形をいくつも描いてみてください。

どうでしょうか、いきなり難しくなってしまったでしょうか。そうでもない?
では次に同じように雲の山の途中からまた雲っぽいものを描いてみましょう。


大分、重なり合った雲っぽくなってきましたね。こういった反復動作も線を引く良い練習になります。

では最後に下にガタガタの山っぽい線を引いてみましょう

山を描いてみよう


山の大小の差をつけたり山の角度に変化をつけてランダムに描いてみると山っぽくなります。

これだけで山と雲の背景っぽいものが描けましたね!

ぜひ線の強弱や曲線の大小などを利用して色々な線を描いてみてください。

ペンを寝かせて塗ってみよう


これまでは鉛筆を立てて描いていたと思いますが、今度は鉛筆を寝かせて左右に往復しながら左上から右下に向かって描いてみてください。
鉛筆を一度机の上に置いて、上から拾った状態の手の握りだと鉛筆を斜めに持てると思います。
描けましたでしょうか?色塗りのような筆跡になったと思います。

先ほどの雲の下側を同様にして適当に塗ってみるだけでもそれっぽい立体感が出ると思うので、色々試してみてください。

ぐるぐるうずまきを描いてみたり、山型を描いたり、塗ってみたりするだけで色々な形ができると思います。

一発で完璧な結果にはならない!

これまで色々描いてみて思い通りの線が引けなかった場合も多々あるのではないでしょうか。
ですがそれは当たり前です。プロの方でも線は何度も引き直します。
むしろ「引き直すのが当たり前」だと思ってもらった方が気が楽に描けると思います。
イラストの制作過程では「ラフ」→「下描き」→「ペン入れ(清書)」という流れが一般的かと思われますが、ラフや下描きの時点では硬くならずに何回も引き直してみましょう、ラフ段階は特にそうですね。

おわりに

どうでしたか?思ったより色々な線が描けたでしょうか?
線の練習だけに注力して線ばかり練習するとさすがに気が滅入ると思います。
なので、絵を描く前のウォーミングアップとして線アソビを取り入れてみると気持ちの切り替えにもなって良いと思います。
是非色々な線で遊んでみてくださいね。