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Parallel Galaxy 7th Street

あきづき しょうの日々の記録
オリジナルイラストを中心に描いています

Program for illustration

はじめに

世に数多のお絵描き講座・初心者向け講座はある昨今ですが、それは「初心者向け」であって「超初心者向け」ではないと感じています。
「これから絵を描きたい!」「絵が描けるようになりたいけど難しい」と思っている方には「初心者向け」講座はハードルが高すぎます
そんな超初心者さんでも興味を持って楽しんで絵に取り組めるようになって欲しいと思い記したのがこちらになります。

私自身の絵のスキルは初心者~中級者に行くか行かないかというぐらいと大したことありませんが、大したことないからこそ書き始めの一歩については色々知っていることもありますので、これから絵を描きたいという方の一助になれば幸いです。
元々絵が上手い方や成長の早い方は超初心者が何で躓いているのかわからない場合も多いように見受けられます。
ただいま鋭意執筆中です

「超」初心者向けって?

通称:ラクガキ講座です。
初心者向け講座を見るとまず、「構造を理解しよう!」「立体で把握しよう!」とか色々と始まります、それはそれで素晴らしいですが…… ハードルが高すぎる!!!
超初心者はまず「絵のために線を一本描くことに躊躇する」と思います。
・恥ずかしい
・難しい
・目標が高すぎる
色々あると思います。ですが、その始めの一本が実は後々になっても大事になってきます。

超初心者向け講座では「想像から絵を描く楽しみ」をみつけて欲しいと思います。主にキャラクターの描き方の前段階にあたる部分を書ければと。
学校のスケッチで実物を見ながら描いたときは描けたのに、想像から描こうとしても何も描けない!
という方は多いと思います、そのため学校で美術に関することを習った時点で絵とはおさらばしてしまう方が大半だと思います。
町のお絵描き教室より簡単な教室を目指してやっていきたいです。

これまで私の周囲でも「絵を描きたい」という人が4人程いました。そのうち一人は結構描けたのですが途中でなぜか挫折、うち一人は模写一枚で挫折、 もう一人はキャラクターの顔を描いたけど思った向きが描けないからと挫折、そして最後の一人は結局十年間に渡って線一本すら引きませんでした。
いや、絵描きたいんじゃないんかい、とツッコミたくなりましたが、それもそうかもしれません。 「絵が描きたい」んじゃなくて「絵が描けるようになった自分っていいなぁ」なんでしょうね。
という訳で、自分が本当に絵が描きたいのかなんなのかは事前に考えた方がいいかもしれません……。
それでも、絵チャットでワイワイできるぐらいになりたいとか、顔だけでも描けるようになりたいとか、一人一人何かしら理想はあったんでしょうね。
その人次第ではあるものの、確かになんとなくでもキャラクターが描けるようになるまでは長い道のりだと思います。ゲームでもやってた方が有意義だと思うのも否定できないです。
今改めてこの文章を書いて、絵を描いている自分に驚きました。自分が当たり前だと思ってることは当たり前じゃなかったんだと。
そんな当たり前じゃない自分を一人でも増やすべく次に行ってみましょう!

線を引いて遊ぼう!

ヘロヘロでもいいから色んな線を引いてみよう

棒人間で遊ぼう!

棒人間から発展してみよう

ストラクチャーとシルエット?

ストラクチャー?ジェスチャー?シルエット技法?

アイディアが出ない!

マインドマップとブレインストーミングについて

お絵描き環境の構築・整理

すぐに絵が描ける道具や環境を作ろう

よくあるアドバイスの罠

Q: 絵が上手くなりたいんですがどうすればいいんでしょう?
A: とにかくたくさん描け、1000枚描け

半分正解で半分間違いの典型的なパターンです。まず質問者さんの質問が漠然としすぎているところから色々な部分で躓いている可能性が高いです。
そして「たくさん描く」ことは「結果」です。結果としてたくさん描くことになるだけの話であって、漠然とたくさん描いたから上達するかというとそうではありません。絵の上達のためにはたくさんの知識や方法、課題があります。それを無視して数だけこなしても何も変わりません。
何より「楽しくない」です💦

何事もそうですが、まずは「楽しさを知って」「夢中になって」「ある程度上達して」「ステップアップしたくなったら厳しい課題に取り組んで」上達していくものです。
最初から延々と模写だけして一つも上達しなかったという苦行の末につまらない結果にいたった方を私は何人も知っています。
それはやり方が間違っているからです。

Q: 絵の上達に効果的な練習方法は?
A: とにかくクロッキー(速描)とデッサン(素描)をこなせ

クロッキーやデッサンをこなす時期は必要ですが、順番として初めからやるにはハードルが高いと思います。
またやり方にもその人によってタイプがあります。これについては後述します。

Q: トレス練習と模写は有効ですか?
A: トレスは無意味、模写は超有効

トレス(写し描き)が無意味なのは大体事実です。これは新人だったアニメーターさんに聞いたお話ですが、最初トレス工程だけ2~3年やって、いざ実際に描く工程にうつっても全く絵が描けないで辞める方が多いらしいです。
対して模写は有効かというと、模写のやり方次第でただの「目コピ」(目でトレスしてるだけ)になって何の意味もない場合があります。
「形をざっくりと把握する」「ネガティブスペースに着目する」「構造を理解しながら描く」「自分の描き方に合わせて描く(重要)」「現物と突き合わせる(超重要)」など模写と一括りに言ってもたくさん考えるべきこと、やることがあります。
漠然と1000枚模写して何も上達しなかったという方もいらっしゃるほど、どうやるのかは重要です。

そもそも

・なんで楽しく描きたいのに最初から「猛練習」から入るのかがわからない(取り組み方の順序が違う)
・なぜ急激に上達したいの?何がしたいのかわからない(目標値が高すぎる)
・そもそも絵は上達しないとダメなものなの??(ある程度描けるなら後は自由意思)

と私は疑問に思うわけですが……思いませんか?
初めからプロにならなければならない前提の話になってないでしょうか。

やる気に頼らない描き方

これ、実は中級者、私よりずっと上手い方でもハマってたりするポイントです。
「さぁ描こう」「いざ描こう」と思って描き始めたはいいけど1~2時間で疲れ果てて描けなくなるという方、多いんじゃないでしょうか。

極端な例え話ですが、自分が絵のプロだったとします。そして朝仕事にいきました、「今日はやる気がないから描けません」。 ぶっとばされますよね💦
そう、描く作業は別にやる気に頼らなくても描けるんです。
というより「そこにキャンバスがあるから描く」「描くべくして描く」ことが苦しくないお絵描きの方法です。
モチベーションの根源は「絵を描けること(描く時間があること)」だけで十分です。特に社会人の方ほどそう思えると思います。

漫画「バガボンド(井上雄彦先生・著)」の中で大分強くなった宮本武蔵が自問自答する場面があります。
『戦の度に「さぁ戦だ」「これから戦いだ」と体を奮い立たせる。……何かが違ってやがる。』と。

実は私も昔はやる気が出ないと描けないタイプでした。そのため一枚の絵を完成させるのに一日2時間×7~14日間とか結構な日数がかかっていました。
具体的にどうすればいいのかというと難しいのですが、「意識を変化させる」「発想を転換する」ことを繰り返すうちに変わるかもしれません。
例えばキャンバスなり白紙を前にして「う~ん」と考え出すよりも先に身体を動かす、まずはグチャグチャっと線を引いてみる、 それだけでも意識が「描く気持ち」になって前に進みます。運動前の準備体操のようなものですね。

それとこまめな休憩を取ることも大事です。2時間座り作業をするとタバコ1本分の体への負担らしいです。
1時間描いたら椅子から立って柔軟体操するのがいいかもしれません。

自分でもいつの間にかできるようになったので具体策があまり思いつかなくて申し訳ないのですが、何か意識の転換方法を見つけて、 やる気に頼らない描き方を身に着けることをおススメします。
描く量が段違いに増えますし、ストレスも溜まりません。

と、ちょうどフォロワーさんが良い発言をしていたのでつけ加えておきます。
超初心者向けの話ではないのですが、絵を発信したりしていると他人の評価が気になったり、逆にそこをモチベーションにしている方もいるということでした。 私は自由意志で描いているので全くの想定外だったのですが、承認欲求をモチベーションにしている場合はやる気の起伏が激しいかもしれません。 私にはちょっとわかりませんが、モチベーションを他者に委ね過ぎるのは危険な感じがするので、評価は気にしすぎないようにした方が良いかもですね。 評価されたらラッキーぐらに思った方がいいかもしれません。

やる気なしに描いてたらただストレスが溜まったり疲れるんじゃないかと思われるかもしれませんが、意外に逆に絵を描く楽しさだけが残るものですよ。
要は童心に帰る、ただ楽しく絵を描いていた幼稚園児のように楽しめるということです。

例えばあなたが寝ぼけまなこで朝のルーティンのコーヒーを淹れていたとして、そこに猛烈なやる気はありますか?
ルーティンにいちいち強い動機付けが必要でしょうか?
でもコーヒーは変わらず格別においしい訳です、そういうことです。

絵の描き方のタイプ「右脳」「左脳」

絵を描き出すには「右脳派(感覚派)」と「左脳派(理論派)」があるのをご存じですか?
自分に合わない方法を取ると描けなくて苦しんだり悩んだりするかもしれません。
あくまでひとつの解釈として知っていただけると新しい発見があるかもしれません。

左脳は皆さんご存じの通り、論理・計算・分析・言語・図形認識・空間把握など秩序だったものを把握する脳の領域です。3D 的です。
対して右脳はというと感情・直感・イメージ・創造性・芸術性などを司りますが、まだよくわかってない部分も多いようです。2D 的です。
※図形認識や空間把握などは右脳に分類される場合もありますがここでは左脳的としています。

実はあなたが左脳タイプか右脳タイプかによって絵の描き出し方が変わってきます。
昨今では人体人形をキャンバスの上で構築し、キャンバス上で人体模型を組み立てるような描き方が主流になっていますが、これは左脳的です。
立体で捉える、見えない面まで考える等はその筆頭の方法ですね。
対して右脳的な方はイメージ重視でキャンバスではなくイメージに集中し、イメージ上で見える面だけをキャンバス上に描き出します。
私の知人の男性の話なのですが、何も見ずにイメージだけで知人や有名人の顔を精緻に写実的に描き出すことができます。
一枚の絵を SNS に投稿するだけで3000フォロワー増えるような凄い方です。
絵を描いている間はRモード(右脳モード)と呼ばれるある種トランス状態のような状態になり、ボーっとしてイメージだけに集中する状態になります。
実は私もお絵描き初期の頃はできたのですが、今はできません。音楽で言えば絶対音感に近いものかもしれませんね。
欠点としては多大な集中力を要することで、長時間の作業には向いていないようです。

サヴァン症候群と呼ばれる脳の発達状態(左脳よりも右脳の方が優位に働く)の人がイメージしたものを写真の如く描き出すというお話を聞いたことはないでしょうか。
右脳にはそれだけの不思議な力があるんですね。
逆に右脳タイプの方が左脳タイプの描き方をしようとしても「できない」「よくわからない」とおっしゃいます。
人間には得手不得手がありますので、自分のタイプをみつけて自分に合った描き方をすると良いです。

逆にどちらかだけに偏っているわけではなく、どちらの脳も優れていたり、また逆にどちらの脳もまだ未発達である場合もあります。
人間の脳は20歳まで成長し続けると言われています。
私の知人の女性の話ですが、20歳になるまで自然界の緑色が把握できなかったらしく、学校の写生学習の時間では木々を灰色に塗っており、先生に怒られたそうです。怒られても本人には灰色に見えるのだからどうしようもないですよね。20歳頃になってようやく緑色が把握できるようになって「ああ、そういうことだったのか」とわかったそうです。
20歳で成長が止まるわけではなく、脳としての基礎ができる、という言い方の方が正しいかもしれません。
人間はあたり前ですが学習する生き物ですので、脳の基礎ができてからさらに鍛えることでどんどん進化していきます。
最初にできなかったから一生できないんだと思いこまずに、長い目で見ると良いでしょう。

左脳タイプの方におススメの書籍はルーミスさんの「やさしい人物画」に代表されるようなストラクチャー(構造・人形)描きの方法を記したものです。
右脳タイプの方におススメの書籍は「脳の右側で描け」などがあります。シルエット技法も右脳の領域ですね。
先に読んでみるのもいいですし、実際に描き始めて自分がどちらのタイプ寄りなのかを把握してから見るのもいいかもしれません。

実はこのタイプ分けは絵にかなり影響するのですが、迷信のような扱いを受けているのかあまり注目されていません。
右脳タイプの人のことをギフテッド扱いする方もいますが、右脳タイプの人は右脳タイプの人で意外と多いですよ。

おわりに

当サイトをきっかけに絵を描き始めて、楽しんで、そして世に数多ある初心者講座へ旅立っていただければ何よりです。

絵を結果として求めるだけであれば生成 AI が発展中の世の中なので AI に出力させればいいじゃんと思う方もいるかもしれませんが、 「過程」に楽しみを見出して「結果」へ繋げられればこれほど楽しいことはないですよね。
是非絵を描く楽しみを見出してくだされば嬉しいです。